ストレスがもとで起きる体の不調は非常に多岐にわたっており、集中できず業務能率が落ちてしまう問題などはその一端と言えます。他にも食欲や性欲といった欲望の減退、生活リズムが崩れやすくなり遅刻や欠勤が増えてしまうなどの心理的な反応があります。その他の頭痛や体のだるさ、不眠や動悸、過食などといった身体的な反応も起きるようになるでしょう。これらは過剰なストレスによる自律神経の乱れが引き起こす問題で、自覚症状が出始めてから対処したのでは、体が元通りの正常な状態になるまでに長い療養を必要としてしまいます。
そこで重要になるのが、できるだけ早く、可能であれば深刻な状態になる前にストレス・マネジメントを始めることです。ストレス・マネジメントは意識的にストレスの原因を分析し、それに対して対策を行うことを指します。まずストレスを感じた時に起きる反応から、具体的なストレス源を特定する「セルフモニタリング」を行い原因の究明を行います。そこからストレス源を取り除けるか、取り除けないのであれば受けたストレスを緩和できる仕組みをどう組み込んでいくかを考える「ストレスコーピング」で対策を行っていきます。
この2つを交互に行っていき、自分を取り巻くストレスを理解し、体に影響が出る前にしっかり緩和発散させていくことで、ストレスによる精神的・肉体的なポテンシャルの低下を引き起こすことを未然に防ぐことが出来ます。いつも万全な集中力を発揮できるので作業能率も上がりやすく、学業や仕事のどちらでも非常に有益な効果をもたらしてくれるでしょう。